山白朝子の「死者のための音楽」を読みました

山白朝子の「死者のための音楽」を読了しました。

「死者にしか聞こえないメロディ」と言えば、私の中では賛美歌のようなイメージをしていたのですが、もっと罪深いような音楽のようです。

というのも、(当たり前ですが)必ず、どの話にも死者が出てきて、救われる話はないです。 井戸の話はおぉ!っとなりましたが、最後まで読み進めると怖くて、でも納得できて、あぁこれは救われたのかもしれないと思いました。

乙一さんの別名義なので、ホラーにはホラーですが、怖い!という話ではなく、しっとりしてるので、ホラーしっとりを味わえます。
ちなみに私が一番こわいと思ったのは表紙です…。

短編集なので、読みやすいところもいいところです。

ぜひ。

死者のための音楽 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

死者のための音楽 (MF文庫ダ・ヴィンチ)

大石圭の「甘い鞭」を読みました

大石圭の「甘い鞭」を読了しました。

レイプされたことのある女医さんが、M女でビシバシされる話、と言ったらそれまで…。 私が買った表紙は、壇蜜さんのものですが、三次元の人が出てきてしまうと拍子抜けするので毎度の如くカバーをかけました。

この作品はホラー小説になってますが、ホラーというより軽い官能小説なのでは?と思わせるほど、艶やかで卑猥さがあります。
下品かというと、卑猥でエロティック…私はむしろ大石さんの表現に酔いました。

話の内容は前述したのですが、途中でこれはすごいという内容やハードなものもあるので、読む人を選ぶかもしれません。

ぜひ。

甘い鞭 (角川ホラー文庫)

甘い鞭 (角川ホラー文庫)

本屋の店員になっておいしい思いができたこと

本屋の店員でなくても、飲食店などで働いていると「まかない」が付いてくることがあります。

本屋の「まかない」は本の割引きが多いです。いわゆる「社割」というものですね。割引き金額は消費税より多く安く買えたり、割引きではなくてポイントが多く溜まるというところもあります。

本屋で勤めているということは本が好きな人です。社割をつけることで自社社員・アルバイトは自社で本を購入して、自社(本屋)は在庫を現金に買えることができるWin-Winな関係になります。

ただし、当店ではノベルティやペーパー関係は一切もらえません。他店舗でも同様かどうかはわからないのですが、購入特典のポスターやノベルティ、ペーパー類はお客様のためのものですので、店員が持ち帰ることは許されません。

一部ではそのような本屋さんがあるかもしれませんが、私の勤めている会社ではありません。また、某アニメ・漫画さんでもしてません(本屋よりきつくタブーです)。

本屋さんで働くとき、紙の本に触れられること。

自分の本を安く手に入れること。

それを読むこと。

少しでも安くなれば、いつか1冊分のお金ができるだろうと思いながら、おいしい思いをしてます。