山白朝子の「死者のための音楽」を読了しました。
「死者にしか聞こえないメロディ」と言えば、私の中では賛美歌のようなイメージをしていたのですが、もっと罪深いような音楽のようです。
というのも、(当たり前ですが)必ず、どの話にも死者が出てきて、救われる話はないです。 井戸の話はおぉ!っとなりましたが、最後まで読み進めると怖くて、でも納得できて、あぁこれは救われたのかもしれないと思いました。
乙一さんの別名義なので、ホラーにはホラーですが、怖い!という話ではなく、しっとりしてるので、ホラーしっとりを味わえます。
ちなみに私が一番こわいと思ったのは表紙です…。
短編集なので、読みやすいところもいいところです。
ぜひ。
- 作者: 山白朝子
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: 文庫
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