湊かなえの「境遇」を読了しました。
生まれてすぐ捨てられた年の同じ女の子たちの話。
主人公の一人陽子は政治家の夫を持つ絵本作家。 もう一人の主人公は独身仕事一本の新聞記者の晴海。 陽子には子どもがいて、その子が誘拐されたというのがきっかけです。
陽子は家庭に引き取られ、晴海は施設育ちです。 晴海はちょっとかわいそうというか、運がついてないです。
親友って何を持って親友っていうの?という厨二病めいたことを考えさせられる内容。 同じ境遇だったから?とか。 それでも友達だったと思うとか。 最後に「本当の親友になれたんだ」とオチがちゃんとつくのはすっきりします。
誘拐の犯人はすぐに予想できてしまうのですが、最後のどんでん返しとオチでほーっとなりました。
ただ、湊さんらしさが私には薄く感じました。 淡々と話が進んで、わーこれはこうかな?あってた!オチでほーー。 うわぁ!そうきたか!というのがありませんでした。
ぜひ。
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2015/10/15
- メディア: 文庫
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