桜庭一樹の「ファミリーポートレイト」を読了しました。
桜庭一樹にしては厚みのある本でしたが、読み応えがあり、展開に目が離せません。
桜庭一樹らしいダークさが、また惹きつけられます。
「ファミリーポートレイト」は母と娘の写真を表しています。
一人の少女が、少女から一人の女になり、やがて小説家になるという話で、人の一生を見たような気分になります。
桜庭一樹はエロティックでダークな話を書きますが、今回もその路線でした。 読むにつれて、この子は一体どうなっちゃうんだろう…という成長を見たくなっていく作品です。
表紙が精神的ブラクラかと思うような色合いをしてますが、読み終われば、人の感情はこんなものなのかのかもしれないと、改めて思いました。
桜庭一樹好きにはオススメの長編小説です。
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/15
- メディア: 文庫
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