桜庭一樹の「ファミリーポートレイト」を読みました

桜庭一樹の「ファミリーポートレイト」を読了しました。

桜庭一樹にしては厚みのある本でしたが、読み応えがあり、展開に目が離せません。

桜庭一樹らしいダークさが、また惹きつけられます。

「ファミリーポートレイト」は母と娘の写真を表しています。

一人の少女が、少女から一人の女になり、やがて小説家になるという話で、人の一生を見たような気分になります。

桜庭一樹はエロティックでダークな話を書きますが、今回もその路線でした。 読むにつれて、この子は一体どうなっちゃうんだろう…という成長を見たくなっていく作品です。

表紙が精神的ブラクラかと思うような色合いをしてますが、読み終われば、人の感情はこんなものなのかのかもしれないと、改めて思いました。

桜庭一樹好きにはオススメの長編小説です。

ファミリーポートレイト (講談社文庫)

ファミリーポートレイト (講談社文庫)