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中村文則の「迷宮」を読みました

中村文則の「迷宮」を読了しました。

胎児のように丸くなって死んだ女の周りに無数にある折り鶴……凄惨な事件現場を表現してるのに美しく、なぜか日本昔話の怖い話を聞いたような気分になりました。 殺された女が美しかったというのも、折り鶴の艶めかしさとビビッド感でます。 絵にできそうな文章。 ただ、私は折り鶴がもともと苦手なので、「こわっ…」と思ってしまいました。

両親と長男が殺され、長女は睡眠薬で昏倒中。 それを「折り鶴事件」と呼んで話が進みます。

遺児となった長女が語るのは、崩壊して、狂っている家庭事情。 美しい母と結婚した父は、執拗な独占欲でカメラつけたり、物壊したりと散々。 長男もだんだんおかしくなる…。 出口がないから迷宮なんだと読みみてからの感想です。

中村さんは「悪」を書くのが得意なのか、「銃」なども黒い悪の話です。

中村さん大好きなので、読んだ本をどんどんレビューしたいです。(筆不精)

ぜひ。

迷宮 (新潮文庫)

迷宮 (新潮文庫)