2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

誉田哲也の「あなたが愛した記憶」を読みました

誉田哲也の「あなたが愛した記憶」を読了しました。 女子高生が連続殺人犯を追いかけるという話。 出てくる3人の主要メンバーは所謂、近しい人の記憶の持ち主として生まれ変わりをしています。 突然、主人公の前に現れた高校生が亡くなった恋人との子供であ…

加藤元の「嫁の遺言」を読みました

加藤元の「嫁の遺言」を読了しました。 「嫁の遺言」はこの本の短編作からタイトルをとったものです。 若くして、奥さんを亡くした夫の悲しみの中の喜怒哀楽と「あ、これがこの人にとっての小さな幸せなんだ」と思わせる話。 どの話も哀愁漂うというか、切な…

中村文則の「迷宮」を読みました

中村文則の「迷宮」を読了しました。 胎児のように丸くなって死んだ女の周りに無数にある折り鶴……凄惨な事件現場を表現してるのに美しく、なぜか日本昔話の怖い話を聞いたような気分になりました。 殺された女が美しかったというのも、折り鶴の艶めかしさと…