伊藤計劃の「虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)」を読了しました。
「虐殺器官」は伊藤計劃のSF小説です。 伊藤経劃は34歳、肺癌で亡くなりました。その処女作が「虐殺器官」です。
「虐殺器官」というタイトルを見て、まずギョッとしました。 「器官」ってどういう意味で使ってるの?というのが、この本と出会ったときの感想です。
「虐殺を起こせる男」を暗殺することを命じられた主人公。 暗殺に手を焼きますが、最終的に「虐殺器官とは何か」を知ります。 主人公はそれを逆に利用したんじゃないか。というあらすじです。
この作品のいいところは「SF苦手でも読める」というところです。 SFといえば、「火星の人」から「時をかける少女」まで色々とありますが、ガチSFでもなく、軽いSFでもないところが「虐殺器官」です。
私の中でこの作品はアニメ「PSYCHO-PASS」「攻殻機動隊」に似たSFです。 つまり、SFに親しみのない人でも、読めるというのが特徴的です。
ぜひ。
- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: 文庫
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