桜木紫乃の「ホテルローヤル」を読みました

桜木紫乃の「ホテルローヤル」を読了しました。

表紙が「ホテル」にしては、灰色のところが印象的。 私はこれがチラチラ目に入るので、ついつい買ってしまいました。
ホテルというとキラキラしたイメージなのですが、確かにこの本はグレーがかった内容。 ちなみに短編集で話がが繋がっていくのが、この本の特徴。
ホテルと言っても「ラブホテル」ピンクではなくてグレー。 むしろ対象的なものを持ってきたところが面白かったです。

「ホテルローヤル」このタイトルを覚えておくと桜木さんの本が面白くなりますよ。

ホテルローヤル (集英社文庫)

ホテルローヤル (集英社文庫)

本の内容は分かるけれど、タイトルが分からないとき

本の内容は覚えてる、なんとなーくこういう内容だったような…というとき、その本を探すのも本屋の店員の仕事でもあります。

まず、本屋の店員には覚えてる情報をありったけ言って見てください。 「表紙」「登場人物」「題名がこんなのだったかな…」などなど、覚えてることをお知らせください。

大きめの本屋の店員にはそのジャンルを把握している者が必ずいるので、それでピタリと当ててしまう人もいます。 小さな本屋さんでも、置いてはなくとも見つけられることも可能です。

あらゆる特徴から、ネットの力や本屋のデータベースを使って、ジャンルなどをお伺いして、一緒に一冊ずつ探していきます。

ピタリと当てられたら、本屋の店員として仕事完遂です。 ただ必ず見つけられるわけではないこと、情報が少なすぎるときは見つからないことがあるので申し訳ありません。

それから、この方法で注意して頂きたいのは「雑誌の場合は見つけられる可能性が低い」のいうことです。 雑誌のオマケや表紙にある雑誌の目玉ページが分かれば、特定できることがありますが、「見開き2ページだけで特定してほしい」という無理な相談をされるお客様もおります。

例えば、「美容院で見た雑誌で、見開きの花畑が綺麗で…場所は何とかの丘…って場所なんですけれど…」というお客様。 雑誌名もその雑誌に他に何が書かれていたのかも、覚えてらっしゃらないので、手がかりがありません。 試しに、検索にかけても出てきませんでした。

そのようなご希望に添えない場合もありますので、ご注意ください。

辻村深月の「鍵のない夢を見る」を読みました

辻村深月の「鍵のない夢を見る」を読了しました。

辻村深月さんの本はいつでも、気持ちを汲み取るような表現があります。

今作は、犯罪が絡む短編集です。 この本の読了後は「なんか、オチが腑に落ちない…なんか不完全燃焼かも…」という感じでした。 辻村さんのダークな本といえば、言い過ぎですがなかなか暖かさは感じられません。

ただし、辻村さんの表現力は詰まっています。 一編、一編が読むとすぐに描写されていきます。

ぜひ。

鍵のない夢を見る (文春文庫)

鍵のない夢を見る (文春文庫)