伊藤計劃の「ハーモニー」を読みました

伊藤計劃の「ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)」を読了しました。

伊藤計劃シリーズ2作品目。 本作は伊藤計劃シリーズの中でも読みやすく、終わりが残酷です。 ある意味これが、この3部作の最終地点なのではないか?と思います。 ますます、PSYCHO-PASSや攻殻機動隊を彷彿とさせる世界観になります(個人的に)。 「ハーモニー」がそのままの意味で「調和・音楽で、和声」を表します。 本作でハーモニーするものではなく、「声」のハーモニーではなく「人間のハーモニー」です。 これが恐ろしいことだと感じながら、読んでました。 私の感情が誰かと共有されたら、もはや私は私ではなくなるのではないか?と思いました。

ただ、作品の中に栄養を受け付けずに排出される薬というのが出て来て、拒食状態になるカプセルが出てきまして…これはほしい…と思ってしまいました。

ぜひ。

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

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