伊藤計劃の「ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)」を読了しました。
伊藤計劃シリーズ2作品目。 本作は伊藤計劃シリーズの中でも読みやすく、終わりが残酷です。 ある意味これが、この3部作の最終地点なのではないか?と思います。 ますます、PSYCHO-PASSや攻殻機動隊を彷彿とさせる世界観になります(個人的に)。 「ハーモニー」がそのままの意味で「調和・音楽で、和声」を表します。 本作でハーモニーするものではなく、「声」のハーモニーではなく「人間のハーモニー」です。 これが恐ろしいことだと感じながら、読んでました。 私の感情が誰かと共有されたら、もはや私は私ではなくなるのではないか?と思いました。
ただ、作品の中に栄養を受け付けずに排出される薬というのが出て来て、拒食状態になるカプセルが出てきまして…これはほしい…と思ってしまいました。
ぜひ。
- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/12/08
- メディア: 文庫
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